美味しい埼玉食べ創造

料理研究家・川上文代が埼玉の食材を使った簡単レシピをご紹介します!

第9回 げんきの市場の野菜パワーが心身に染み渡る、旬菜たっぷりスープ

川上文代

地場の採れたて野菜と最新情報を届ける

「七色畑のオーガニック げんきの市場」は、東武伊勢崎線の越谷駅西口から徒歩4分の住宅街、マンションの1階にあります。

 笑顔で迎えてくださったのは、オーナーの山下隆豊さん (60歳)。大学時代から「命に大切なものを届けたい」と考えており、卒論では「食のゆがみは農業を正さねばならず、自然の本来あるべき姿がゆくゆくは喜びにつながる」などと書かれたそう。

 社会人となり、産直グループで食に携わりながら10年働くも、事務局側の枠から出られない状況。1997年に独立を果たし、お客様に農家の方のことや畑の状態を伝え、生産者にはお客様の要望を知らせるという、念願だったネットワークをつくりました。

げんきの市場はお盆とお正月以外は無休

オーナーの山下隆豊さんは野菜の情報発信にも力を入れる

近隣の農家さんから届いた珍しい野菜も並ぶ

 げんきの市場には、毎日新鮮な野菜が近隣から届きます。「農薬不使用」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」などの表示も明確にしています。

 取材した日にも、越谷市のお隣の吉川市から山﨑秀壽さん(68歳)が、野菜をトラックに乗せて来ました。週に5日、山﨑さんが採れたて野菜を運んでくるのを、お客様も楽しみにしています。

 ゴールデンウイークだったこの日は新にんにく、カリーノケール、カーボロネッロ、ねぎ、小玉ねぎなどが並び、鮮度も抜群です。山﨑さんは農業に携わって50年のベテランですが、お客様が飽きないように、イタリア野菜や珍しい野菜にも挑戦するなど、日夜研究を欠かさないとのこと。店側も、使い方がわからない野菜には食べ方を表示したり、工夫しながら販売しています。

吉川市から新鮮野菜を届ける山﨑秀壽さん

 げんきの市場では、買いに来られないお年寄りなどに寄り添うべく、近隣への宅配サービスも行っており、約250軒が登録しているそう。「野菜110番」を名乗り、切ってみて状態の悪かった野菜は後から値引きするなど、お客様に安心を感じてもらえるよう心を配っています。お店には、全国から山下さんが厳選した米や雑穀、乾物、豆腐、肉類なども置いています。

 今回のレシピは、げんきの市場に並ぶ野菜の力を生かしたスープです。だし汁を入れず、身体によい厳選食材からじんわりと染み出たうま味が口の中に広がります。作り置きができるので、老若男女問わず大切な方にいつでも召し上がっていただけたら、と思い考案しました。

 げんきの市場には、これからも「生産者とお客様をつなぐ架け橋」として子供が安心して食べられる食材を提供し続けてほしいと願います。

【七色畑のオーガニック げんきの市場】
https://genkinoichiba.com/ 

旬菜と雑穀のスープ

旬菜と雑穀のスープ

材料(4人分)

  • 新にんにく1株
  • 小玉ねぎ4個
  • カリーノケール2枚
  • カーボロネッロ2枚
  • 雑穀ミックス100g
  • 刻みベーコン60g
  • 乾とよのこ(干し椎茸)3個
  • 湯1.5L、塩小さじ1/2、胡椒少々、オリーブ油大さじ1

作り方

  1. ① 干し椎茸は湯に20分浸し、1個を8等分に切る。他の野菜は食べやすい大きさに切る。
  2. ② 鍋にオリーブ油、新にんにく、小玉ねぎを入れてじっくり焼いて取り出し、塩をふる。
  3. ③ ②の鍋にベーコンと①と雑穀ミックスを入れて約40分煮て10分蒸らし、塩、胡椒で味を調えて②を加える。
執筆者プロフィール

川上文代(かわかみ・ふみよ)
料理研究家。辻調理師専門学校で12年間勤務後、デリス・ド・キュイエール川上文代料理教室主宰。『家庭の魚料理-保存版-魚のさばき方と一生使えるレシピ』(グラフィック社)、『フライパンで!時短和食』(主婦の友社)、『新装版 和食の教科書』『新版 イチバン親切な料理の教科書』(ともに新星出版社)をはじめ、著書多数。
https://www.delice-dc.com
川上文代

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