15時間熟成のしっとり無添加食パン
ベーカリー「サンセリテ本店」は、埼玉県狭山市にあり、西武新宿線狭山市駅からバスで約6分、「狭山台ショッピングセンター前」で下車し、徒歩2分ほどの住宅街に店を構えています。約30台分の駐車場も完備されており、遠くから買いに来られる方がひっきりなしに訪れます。
社長の高田知明さん(58歳)はフランス菓子の名店「ルノートル」で3年半修業した後、お父様が息子のために開いた「ベーカリー高田(旧店名)」に26歳でパン職人として入りました。それからというもの、寝る間を惜しんで研究に打ち込み、パンのコンクールで数々のグランプリを受賞するまでに至りました。
クリームパン「ザクトロ」は東京都パン商工協同組合主催の「パングランプリ東京」(2016年)で最高賞の東京都知事賞を受賞
食パンからカレーパン、サンドイッチまで、さまざまなパンを販売
常時50種類、全部で約80種類あるパンは、価格や形状など常に地域のお客様目線で作られています。経営者としても才覚を発揮して、2016年に「サンセリテ北の小麦 世田谷店」、19年に「サンセリテ祖師谷店」を開き(ともに東京都世田谷区)、22 年7月にはベーカリーレストランを世田谷・祖師谷大蔵にオープン予定。
初の試みのベーカリーレストランを展開するため、料理の勉強も必要とのことで、当教室「デリス・ド・キュイエール」の熱心な生徒さんでもあります。社長自ら新たな分野に取り組む姿勢は、私も見習わねばと思います!
当教室でじゃがいものシャトーむきの試験に取り組む(左奥が高田さん)
テレビでも取り上げられたサンセリテの「天熟食パン」はホシノ天然酵母を使った15時間熟成のしっとりした無添加食パンで、1日500斤も売れるという大人気商品です。食べた瞬間に甘みを感じますが、ゆっくり熟成した際に出る自然な甘みなので、噛むほどにおいしさを実感します。加水率を上げたしっとりしたパンはそのままでもおいしいけれど、冷凍してもパサつかず、トーストすると小麦の香ばしさや柔らかさが際立ちます。
サンセリテではどのパンもじっくり熟成して作られるため、しっとり・もっちり・旨みが違うので、手が止まりません。今回は、天熟食パンのおいしい食べ方をご紹介します。天熟食パンのふわふわもっちりで長時間熟成した旨みと、シャキッとして瑞々しい塩きゅうり、バターのコクが織りなす美味しさの相乗効果を追求しました。
日本古来の醸造技術を応用した発酵種「ホシノ天然酵母」を使い、種おこしから3日かけて焼き上げる「天熟食パン」
【サンセリテ】
:https://sincerite-pan.com/
天熟食パンの塩きゅうり添え
■材料(2人分)
- 天熟食パン(厚さ2cm) 2枚
- きゅうり 1本
- 塩ひとつまみ
- バター 10g
■作り方
- ① きゅうりはピーラーで皮をむき、両端を切り落とす。厚さ2mmの輪切りにして塩をまぶし、10分したらキッチンペーパーで水分を取る。
- ② 天熟食パン2枚に、バターをところどころのせ、表面をカリッとトーストする。
- ③ トーストに塩きゅうりをのせる。