アトリエ Elément Présent

アトリエ・エレマン・プレザン

アトリエ・エレマン・プレザンは91年から活度を始めたダウン症の人達のためのプライベートアトリエです。「エレマン・プレザン」とは、「現在の要素」を意味します。現在というこの時代、場所において、重要な構成要素でありたい、と言う理想から名づけられました。

その前身は画家佐藤武雄のアトリエで、1969年から89年まで活動した世田谷版画工房です。この工房での表現技術の蓄積と芸術に対する考え方がダウン症の人々の感性と出会いました。現在、7才から30歳までのダウン症の人々30名(うち2人は他の知的障害を持つ人)が三重県大王町にある、英虞湾を望むアトリエで絵画や銅版画、彫塑の制作を行っています。

アーティストの佐藤肇・敬子ご夫妻と娘のよし子佐久間ご夫妻の熱心で献身的なご指導のもと、ひたすら創作に励む日々。

子どもたちはみな、迷うことなく描く。新しい色の組み合わせがどんどん出てくる。
次にどの色の絵の具をどこに落とすか。自由な感性に私たちはいつも驚き、感動するばかり。

アトリエからすぐの展望台に登る肇と敬子。英虞湾が一望でき、吹く風が心地いい。
そっと見守り、指導の手はいっさい加えない。才能を引き出す環境をつくることが大切。

「いいだよ、そのままで」アトリエ・エレマン・プレザン主宰 佐藤肇・敬子著(アスコム出版)