
料理研究家・川上文代が埼玉の食材を使った簡単レシピをご紹介します!

お腹も心も満たされたトカイナカハウスの休日
埼玉トカイナカの拠点ともなる、ときがわ町の ソーシャルシェアハウス「トカイナカハウス」 をゴールデンウィークに訪れました。池袋から東武東上線で東松山へ約50分。そこから車で約20分、JR八高線明覚駅裏で降りると、香りに誘われるかのように美しく咲き誇る藤の花の前にたたずみ、魅了されてしまいました。
一本の木から大きく枝垂れる花の下は何とも幻想的な世界です! ぜひ来年の連休にはトカイナカハウスを訪れ、藤の花を堪能していただければと思います。

トカイナカハウスに咲き誇る藤の花。見頃は5月上旬
同ハウスに1泊し、金原亭世之介師匠、金原亭駒平さんの落語やバーベキューを楽しみながら語らいましたが、近くには多くの観光資源もあります。「玉川温泉」は内湯と露天風呂に、広間、売店なども併設された昭和レトロな造りで、泉質は柔らかでお肌がつるつるになります。端午の節句にちなみ、菖蒲の葉の束がいくつか浮かべられていて、風情がありました。
お風呂上がりには、温泉水を飲んだり、地元の食材を使った食堂も利用できます。体の中から外から浄化されて、都会でたまった疲れも取れ、心身ともに癒やされました。
同町の高柳製麺所直営のセルフうどん店「高柳屋」は広々とした店内のほか、景色を眺めながらの屋外席があり、開放感の中、シコシコでもっちりとしたうどんを堪能。売店では同製麺所の麺やつゆなども購入できます。
「とうふ工房わたなべ」では、〝霜里きぬ豆腐〞を購入。きめ細かく滑らかでコクがあり、何ともおいしいこと。全国豆腐品評会で2年連続金賞を受賞したという、納得のお豆腐です。トカイナカハウスを利用しつつ、また出かけたいと思います。
今回は、藤のお花が美しいトカイナカハウスをイメージして、サヨリで「藤の花造り」を盛りました。
藤の花造り

■材料(1皿分)
- サヨリ 1尾
- 花穂じそ
- しょうが醤油
- 青もみじ
■作り方
- ① サヨリは、頭を落として水洗いし、大名卸しにする。骨と皮を取り除く。
- ② 身を端から1センチ幅に切り、切り口を上に向けてVの字になるようにずらしながら重ねる。または、身を5ミリ幅に3本に切り、三つ編みにする。
- ③ 皿に②をのせて、藤の花に見立てる。花穂じそ、青もみじを飾り、しょうが醤油を添える。
川上文代(かわかみ・ふみよ)
料理研究家。辻調理師専門学校で12年間勤務後、デリス・ド・キュイエール川上文代料理教室主宰。『フライパンで! 時短和食』(主婦の友社)、『新装版 和食の教科書』『新版 イチバン親切な料理の教科書』(ともに新星出版社)をはじめ、著書多数。
:https://www.delice-dc.com
