五月十一日 石戸宿 再訪
道端に 大きな木と祠 石碑 車を停める
右へ曲がると 鉄砲宿「かまくらみち」 猿田彦太神 碑は芭蕉
自然観察公園 足を踏み入れ 歩き始める 何かが違う 空気の気配?
道端には 「セラピーロード」の看板 そんなもの かしら? 橋を渡り
ウグイス コウホネ シュレーゲルアオガエルの カスタネット 本当に
必要な風景 迎えてくれる 沼を巡り 一時間ほど エドヒガンザクラの倒木
石戸城の一夜堤 含む公園 秩父で出会えた キツネまで いるという
遠い季節 フィトンチッドの詩を描いた 上松の赤沢自然休養林
三頭山の「大滝の路」 白神十二湖「青池」 妙高の「苗名滝」
小谷村「栂池自然園」…… 公園は かつて遊んだ町と同じ
森林セラピーの活動を している という
町川柳 心を惹かれたパンフレット 扉を開くと そこに
さっき 歩いて来た 木道の風景 800年の 石戸蒲ザクラ
トマトカレー グリコピア 給食歴史館 パーマ大佐も
大人になって 地図子と呼ばれた
小学校の三~四年 転校していった 戸水直晴くんたちと
地図帳を凝視 地名当ての遊び 男の子たちは「下呂」なんて叫ぶ
中学校の地理は 苦手だったはず なのに五街道 中山道の「山」の字に
にんべんが無くても「せん」と読む 五つの脈 拡がって
江戸の初めまで 鴻巣宿が存在した本宿村 同じ名の 町が南にあったので
北本宿 やがて きたもとへ 木霊が語りかけてくる多気比売神社&宿場跡の桶川と
華やかな人形&川幅花盛りの鴻巣との間 静かに佇む 石戸宿 きたもとへ
水曜日には また 出掛けてゆく
「明日」©しっぽ